貝むき
貝むきとは、アオヤギ、ハマグリ、アサリなどの貝をむいてむき身を取ることをいいます。
浦安で貝むきが始まったのはいつ頃からか不明ですが、明治初期にはすでにむき身が加工業者によって日本橋の魚市場へ出荷されていました。浦安では貝類加工業者のことを「むき身屋」、貝むき包丁を使って貝をむく人を「むき手」と呼んでいました。貝をむくのは女性の仕事で、かつての浦安では女の子は小さい時から貝むきの練習をしたといわれています。
昭和30年代までのむき身屋には、若い女性から腰の曲がった老婆まで大勢の女性が働いていました。漁業権放棄後、浦安産の貝は激減しましたが、貝むきの伝統的技術の需要は衰えず、富津などで採れた貝を市内で加工(貝むき)していました。
一時は50軒を超えた加工卸売業者や1000人以上いたというむき手も年々少なくなり、現在、加工業者は1軒のみとなりました。
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