再拡張事業の環境影響評価に対する市の見解と今後の取り組み
去る6月19日に、羽田空港再拡張事業について、国土交通省から市に対して、手続きの最終段階になる環境影響評価書が送付されました。
これまで、環境影響評価方法書や準備書の一連の手続きの中で、厳しい姿勢で意見を述べてきましたが、今回の評価書を見る限り、本市の主張は十分には反映されていませんでした。
今回の環境影響評価書に対する市の見解をまとめましたのでお知らせいたします。
東京国際空港再拡張事業に係る環境影響評価書と今後の取組みについて
羽田空港再拡張事業における環境影響評価の最終段階での手続きとなる東京国際空港再拡張事業に係る環境影響評価書が国土交通省から市に送付され、6月20日から縦覧が行われています。
当該事業の環境影響評価に対しましては、方法書の段階で「深夜早朝時間帯(午後11時から午前6時まで)における航空機の本市近傍の通過は海域上空であっても、市民の生活環境に多大な影響を及ぼし、不利益を被ることになることから認められないこと」また、準備書の段階では、「深夜早朝時間帯の航空機の本市近傍の通過は、海上通過であっても、事前説明が不十分であり、市民の生活環境に多大な影響を及ぼすとともに、不利益を被るおそれがあり、到底容認できない」ことなどを意見書において強く訴えてきました。
しかしながら、今回の評価書でも、深夜早朝時間帯に、未だに合意が得られていない飛行ルートに、1日あたり112便を見込み、また、騒音への影響評価にあたっては、年間平均の評価であることから、騒音影響が平均化され生活妨害の程度が過小に評価される危険性や人がうるさいと感じる騒音感覚との間に乖離があるなど大きな問題があります。
特に、本市は、風向き等の特定な条件のときに航空機騒音が集中し、あわせて、深夜早朝の静かな時間帯の航空機騒音は、たとえ1回であっても、安眠が妨げられることからも、詳細な説明が不十分であり、誠に遺憾であるといわざるを得ません。私としては、未だ予断を許さない状況であると考えています。
このような中、7月19日に評価書の縦覧が終わりますと、一連の事務手続きが終了し、事業が実施されることになります。
市としましては、今後についても深夜早朝時間帯の航空機騒音の影響について、詳細な説明を求めていくとともに、その影響が回避・低減されることを基本に、千葉県や関係市町村と連携を図るとともに、本市の特性や実情を踏まえた上で、国土交通省との協議を進めてまいりたいと考えております。
浦安市長 松崎秀樹
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