参画ニュース ワーク・ライフ・バランス
ワーク・ライフ・バランスについて考えてみませんか
今、「ワーク・ライフ・バランス」という考え方が注目されています。ワーク・ライフ・バランスとは「仕事と生活の調和」のことを意味します。1980年代後半に、働く女性の育児支援としてアメリカやイギリスの企業で取り入れられました。その後、全従業員の仕事と生活の両立は優秀な人材の定着や業績向上につながることから、企業の重要な経営戦略として採用されるようになりました。
日本では、次世代育成支援対策推進法を契機に、多くの企業で取り入れられるようになりました。少子化によりもたらされる人口減少時代を迎えた今、社会の生産性を維持していくためには多様な人材を活用することが重要であることから、有効な企業戦略として注目されてきています。多様な人材の活用が進めば、社会全体の活力につながり、生活の質を高めることにもなります。
また、最近では、従来の仕事優先の考え方から、自分の生活も大切にしたいと考える人も増えています。もっと子育てにかかわりたい、余暇や自分の勉強のための時間がほしい、ボランティア活動、地域活動をしたい、定年後の準備をしたいなど、その理由はさまざまです。生活が充実することで仕事への意欲が高まり、業務成果の向上につながるワーク・ライフ・バランスは、働く人・企業の双方にとりメリットとなる「win(ウィン)・win(ウィン)」の関係をもたらすといわれています。
男女にかかわらず、また、あらゆる年代で仕事と生活の充実を得ることができるワーク・ライフ・バランス。あなた自身のワーク・ライフ・バランスはどうですか。
次世代育成支援対策推進法
「次代の社会を担うこどもが健やかに生まれ、育成される環境を整えることを目的とした法律」で、2003年(平成15年)7月に公布されました。次世代育成支援対策を進めるために、国、地方公共団体、事業主が一体となって集中的・計画的に取組を行なうよう定めています。自治体や、301人以上の労働者を雇用する事業主は、平成16年3月31日までに行動計画を策定し実施することが義務付けられています。また、行動計画の目標を達成するなど一定基準を満たした事業体は、厚生労働大臣から認定を受け、商品などに「次世代認定マーク」を使用することが認められています。
チェックシートから考えよう あなたのワーク・ライフ・バランス
ワーク・ライフ・バランスを現実のものにしていくためには、企業の取り組みとともに、自分自身の意識改革も必要です。自分には何が欠けているのか、それを補うにはどうすればいいのか、チェックシートをヒントに、自分の生き方について見つめなおしてみましょう。バランスの取れた生き方への一歩となるかもしれません。
生活充実感
- 今日は残業しないで帰ろうと思う、また、1週間のうちで2日以上残業しない日がある
- 土曜日や日曜日以外、平日に家族と一緒に夕食をとることが多い
- 買い物や洗濯など、配偶者・パートナーと家事の役割分担をしている
- 地域でのごみの回収日、分別のルールを知っている
- 町内会の行事や地域活動、ボランティア活動に参加している
- 仕事以外に打ち込んでいることがある
- 今日は、近所の人や仕事以外の人にあいさつした
- 健康診断は定期的に受けている
- 家族とゆっくり話す時間がある
- 10年後の自分や家族を考え、自分のライフプランをたてている
POINT
上記項目で「YES」が少ない方は、今より少しだけ生活面を見つめ直す事から始めましょう。
仕事充実感
- 年次有給休暇はリフレッシュに使うなど、オンとオフのメリハリをつけている
- 長時間労働は少ないほうだ、また定時に退社することに特に抵抗はない
- 育児休業は、女性だけではなく、男性も気兼ねなく取れるようになればよいと思う
- 仕事にやりがいを感じる時がたびたびある
- 職場復帰がスムーズにできるようなサポートが会社にあれば、自分も育児休業を取ってもかまわないと思う
- 介護休業・育児休業中の社員の業務は、組織全体でカバーしているが、人員の補充など会社の支援体制も必要だと思う
- 育児と仕事を両立しながら働く社員のために、社会も会社も取り組む必要があると思う
- 上司が女性であっても、特に抵抗はない
- 女性も男性も、仕事に対する意見は自由に言える環境である
- 定時内で効率的な仕事ができるよう、配分を常に考えて仕事をしている
POINT
上記項目で「YES」が少ない方は、仕事優先の傾向があるかもしれません。私生活にゆとりが持てるよう職場の制度を活用して、さらにワーク・ライフ・バランスの充実を図ってはいかがでしょうか?
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多様性社会推進課
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