暴力を受けても逃げられないのはなぜでしょう
DVの被害者には、共通してみられる心理や状態があり、これらのために被害者が暴力から逃げることを難しくしています。
暴力への恐怖心や不安感
被害者は暴力を受けることによって恐怖心や不安感を持ちます。
加害者から「お前が悪いから、暴力をふるうのだ」と繰り返し責められ、暴力がエスカレートしていくうちに、もっとひどい目にあうかもしれないという被害者の暴力に対する恐怖と不安が増していきます。
やがては逃げる気力を失くし、無気力の状態になっていきます。
加害者に対する期待と恐怖
被害者は、暴力を受けても、相手がまたやさしくなるのではと期待したり、たとえ暴力から逃れても、自分がいなければ相手はやっていけないのではないか、何か行動を起こせば暴力がひどくなってしまうのではないか、などと考え、相手から離れられなくなってしまいます。
経済的・社会的な不安
加害者から逃げた後自立できるかという経済的な不安、こどもがいる場合、自分一人でこどもを育てていけるのかという心配、また、これまで築いてきた生活や人間関係が変わることへの不安などがあって、被害者が逃げることを難しくしています。
自信・自己肯定感の喪失
被害者は、暴力を受けるのは、「自分が悪いから」「自分が相手を怒らせるようなことをしたから」などと考え、自分に自信が持てなくなり、自己肯定感を失ってしまいます。
加害者のパワーによるコントロール
被害者は、加害者から「お前がこうしたからなぐるんだ」などと責められ、対人関係や行動を制限されるというコントロールされた状態に置かれます。
被害者は、繰り返される暴力の中で無気力状態になってしまったり、さまざまな不安や心配が理由となって、DVから逃げることができなくなってしまいます。
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