浦安を襲った水害の記録
大正6年の高潮(1917年)
大正6年9月24日、フィリピン群島洋上に発生した台風は同月30日の夜半に当時の観測史上でもまれな超低気圧となって関東を襲いました。しかも、この日は年間を通して最も平均潮位の高い旧暦十五夜の満月にあたっていたため、発生した高潮は一瞬のうちに浦安を襲い、瞬く間に町内一帯は浸水。この時のようすを、アリが柱をはいあがるように水があがってきたと語る人もいたといいます。
この高潮により、浦安を含む東葛地区が被った被害は死者44人、行方不明1人、負傷者115人という深刻なもの。さらに、建物の被害は流出305、倒壊・破損2155棟を数え、3キロメートルにわたって決壊した浦安の堤防の修復には3カ月近くを要しました。
キティ台風(1949年)
昭和24年8月27日、マーカス島の東南に発生した熱帯性低気圧が発達し「キティ台風」と名付けられました。同月30日に東海道一帯に接近し、31日夜に関東を直撃。浦安にも大きな被害をもたらしました。
浦安では来襲前日の8月30日から全職員を招集。消防団と協力して、警戒態勢を整えましたが、31日は朝から豪雨で風雨は強まるばかり。
午後9時ごろには最大となり、町に突入して猛威をふるったため、堤防が14カ所、900メートルにわたって決壊。濁流が田畑を押しつぶし、畳や家財を上げる暇もないほどの早さで家々を襲いました。その結果、家屋の全・半壊、流出は390戸におよび、水害後も赤痢の発生などにより、戦後まもない混乱期にあった人々を苦しめました。
昭和56年の台風24号(1981年)
昭和56年10月22日、夕方から台風24号の影響によって降りはじめた雨は、翌23日の午前2時ごろまでに瞬間最大風速25.7メートルの強い風をともなった集中豪雨になりました。特に22日午後10時から11時までの1時間は64ミリと、キティ台風の3倍にもおよぶ雨量を記録。
市では水防対策本部を設置し、消防団とともに300人を超える職員が懸命の処理にあたったものの、記録的な大雨はさらに猛威をふるい、市の被害は旧市街を中心に床上浸水262戸、床下浸水445戸にもおよびました。
浦安市の排水体制について
市では、水害が発生または発生する恐れがあるときに、応急対策措置を迅速・的確に実施できるよう、体制を整えています。
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