ムクドリやカラスなどの野生鳥獣は、一年を通して活動しています。特に季節が春に向かい暖かくなると、繁殖時期を迎えて、より活発に活動するようになります。ふんや鳴き声などによって迷惑に感じることもありますが、野生鳥獣をむやみに捕獲したり駆除したりすることは、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律で禁止されています。
ムクドリは、以前は山や農村などに多く生息し、虫を食べてくれる益鳥として重宝されていましたが、近年では餌が豊富で天敵の少ない都市部でも多く繁殖するようになりました。
集団で活動するため、ふんや鳴き声被害が多く報告され、現在では害鳥として全国各地でさまざまな対策や取り組みが試されてきましたが、どれも抜本的な解決には至っていないのが現状です。
自然界に生息するムクドリを飛来させなくすることはできません。ご自宅の被害を防止するためには、近づきたくないように追い払う対策を、各々がとる必要があります。
軒下や戸袋などに張っておくと、鳥が侵入しにくくなる効果があります。
鳥が止まったり、侵入しやすいところに鳥が嫌がる忌避剤のスプレーを噴霧したり、固形物を設置します。
カラス、フクロウやタカなどの天敵の模型を設置することにより、寄り付きにくくします。
ムクドリの嫌がる大きな音で威嚇して追い払うという方法もあります。人も嫌がるほどの大きな音を出す機器なども販売されていますが、騒音問題となってしまいますので、自治会や地域間での合意が必要になります。
ムクドリの群れに強力な光を照射して追い払うという方法もあります。住宅地においては光が住宅内に照射され、音による威嚇と同じくご近所トラブルにつながる可能性がありますので、住民間で合意のうえで行う必要があります。
野鳥、特にカラスの繁殖期は3月から7月といわれており、その中で特に幼鳥が巣立ちを迎えるころになると威嚇行動を取るなど、幼鳥を守るために攻撃的になることが知られています。巣作りから巣立ちまではおおむね2カ月ほどとされており、巣立ちに失敗してやり直すこともありますが、一度巣立ってしまえば、ほとんど巣には戻りません。
3月から7月の繁殖期では、ヒナや卵を守るため、通行人を襲ったりすることがあります。
また、えさ場や巣が近くにあるなどの場合も通行人を襲ったりすることがあります。
カラスが人を襲っている場合は、むやみに近づかず、回り道をするようにしてください。
カラスは後ろから襲う傾向があるため、やむを得ず近くを通行する場合は、傘などを使って後頭部を守りながら通行してください。
なお、カラスが人を襲っている場合であっても、市で駆除を行うことはできません。
カラスなどは活動が活発になると、一般的に迷惑をかける鳥獣としての面が強調されがちですが、私たちと同様に生きています。そのため、安易に捕獲・駆除などの手段によらず、ごみの管理を徹底する、また、巣の材料となるハンガーなどを屋外に出しっぱなしにしないなど、集まる場所や増加の要因を作らないことが大切です。私たち人間側での努力も必要ですので、ご協力ください。
私有地(自宅敷地内・マンション敷地内)に作られてしまった場合は、所有者の権限で対応することになります。撤去は所有者が行うか、専門業者に依頼してください。市では私有地内の巣の撤去は行えません。
巣が空の状態であれば取り外してごみとして処分できますが、すでに卵や幼鳥がいる場合は、捕獲などの許可を受けた事業者などで作業を行う必要があります。
襲われる被害などが発生した場合は、やむを得ず巣の撤去をする場合もあります。その場合は、巣のある場所(樹木・電柱など)の管理者を確認し、巣の撤去を依頼してください。
注記:電柱の所有者は縦書きのプレートに表示されています。プレートが複数ある場合は、原則地面に近い方が所有者となります
このページには添付ファイルがありますが、携帯端末ではご覧いただけません。
添付ファイルをご覧いただく場合は、パソコン版またはスマートフォン版ホームページをご覧ください。
環境保全課
電話:047-351-1111
〒279-8501
千葉県浦安市猫実一丁目1番1号(市役所6階))
Copyright (C) City Urayasu, All Rights Reserved.